あんず apricot(英) abricot(仏) Aprikose(独) albicocca(伊)
あんずは、バラ科、サクラ属のスモモ亜属に属する果樹で比較的古くから中国より伝わったとされています。
酸味が強いので加工して、ジャムや干しあんず、果実酒などに利用されます。
果物の中ではカロチンの量が非常に多く、その抗酸化作用により、がんや老化の予防効果が期待できます。
アンズには肺を潤す働きがあるので、せきやたんを抑えます。
体の水分バランスも整えるので、のどの渇き、便秘、下痢、むくみなどの解消にも効果的です。
ナトリウムを排泄するカリウムが多く含まれているので、高血圧の予防などにも効果があります。
干しアンズはミネラル分等栄養分が濃縮されるため、生で食べるよりもより効果的です。
平和・昭和・信州大実・信月・信山丸・ハーコットなどの種類があり、用途によって使い分けます。
どの種類も生で食べられますが、なかでも酸味の少ない信州大実・信山丸が適しています。
ジャムには、色あがりがきれいな昭和・平和が適しています。
また、シロップ漬け・砂糖漬けには、果肉の決めのよい昭和・信山丸が適しています。
果面全体に橙色でハリがあるもの。傷やシミなどがないもの。