章姫
いちごの品種
「久能早生」と「女峰」を交配で出来た品種。
その名は品種改良に成功した故萩原章弘(はぎわらあきひろ)氏の章の字にちなんで「章姫(あきひめ)」と命名されました。
静岡県を代表する品種。
色はピンクがかった薄い赤で、実は細長く、ほとんど酸味がないのが特徴です。果肉が柔らかく、直売に圧倒的人気。近年いちご狩りを実施している観光農園に多い品種。
酸味は女峰の半分、大きくて艶やかな美しい赤い実はとても甘くて美味しいと評判です。糖度も高く、酸っぱくないので、子供からお年寄りまで、誰にも好まれるお味です。
苺は、多くのビタミンCを含有しています。成人1日のビタミン所要量は約50mgと言われていますので、苺5粒程度で1日の所要量を満たします。ビタミンCは、疲労回復、ウイルス感染の抵抗力を身に付け、風邪等を引きにくくしてくれると言います。また、意外な事に食物繊維のペクチンも豊富に含まれています。ペクチンは、血中のコレステロール値を下げ、心臓病・動脈硬化・脳卒中等の予防にも良いと言われています。
更に、発ガン性物質の生成を抑えたり、メラニン色素を溶かして肌を白くさせたりする美肌効果等があるので、美容と健康にも女性には特に嬉しい果物と言えます。
★イチゴ基本情報★↓
●栄養価
ビタミンC、ペクチン、アントシアニン、ポリフェノール、カリウム
カルシウム
●効能
高血圧予防、利尿効果、風邪予防、便秘解消、ガン予防、歯槽膿漏を予防
●豆知識
いちごが人に食べられるようになったのは、じつは、石器時代。
石器時代というと、人は狩りや漁、木の実などを採取(さいしゅ)して生活していた。
その時に、野生のいちごをとって食べたのがおそらく最初だろう。
このころは現在食べているいちごの実だけではなくて、葉っぱや茎、根なども薬として利用していたといわれている。
それから、フランスやベルギーなどで、野生のいちごを持って帰って畑で栽培されていたというはなしもあるが、いちごが本格的に作物として栽培され始めたのは、約200年前からといわれている。
北アメリカと南アメリカからの2種類の野生いちごがヨーロッパに運ばれて、2つのいちごがかけあわされて、現在のようなおいしいいちごが誕生した。
野生のいちごに比べて、かけあわされたいちごの実の大きさは10倍にもなって、味の方もだんぜんおいしくなった。
そうして、いちごの人気が出て、世界中の国々で食べられようになるまでひろがったそうな。
実は、あれは、たくさんのタネのつけ根(花托:かたく)が大きくなったものなんだよ。
ももやりんごなどは、タネのまわりの子房(しぼう)が大きく育ってやわらかくなった果肉(かにく)の部分を食べているんだ。
しかし、いちごの場合は、たくさんのたねが、はだかのまま実についていて、子房がほとんど大きくならないんだ。
だから、みんなが食べているいちごは、いちごのまわりにたくさんついているタネのつけ根が集まってできた花托というものになるんだ。
いちごは、このような仕組みから、別名で偽果(ぎか)とも呼ばれている。
●見分け方
色鮮やかである
ヘタがみずみずしい。
でこぼこしていない。
つぶつぶが立っている。
表面にツヤがある。