柿 Japanese Persimmon kaki(英) kaki(仏) Kapipflaume(独) cachi(伊)
果物としてはめずらしく、ビタミンAが豊富!
柿は日本原産の果物といわれ、16世紀頃にポルトガル人によってヨーロッパに渡り、その後アメリカ大陸に広まっていきました。今では、「KAKI」は世界中の人に愛され、学名も「ディオスピロス・カキ(Diospyros Kaki)」、「KAKI」の名で世界中に通用します。
「柿が赤くなると、医者が青くなる」といわれるくらい、柿は栄養価が高く、ほかの果物には少ないビタミンAが豊富でビタミンCもみかんの2倍も多い。ミネラルや糖質も多く、唾液の分泌を盛んにし、痰をきり、咳を和らげる効果がある。
柿は甘く渋味があることが特徴的ですが、渋味はタンニンで、赤ワインに入っている成分です。タンニンは熟すほど水に溶けにくく、舌に感じなくなるので、甘みを強く感じるようになります。完熟するとしぶみはなくなります。
干し柿はタンニンを日光にあて酸化を進めることで、しぶみをとる、昔の人の知恵でできたものです。柿には二日酔いを治す効用がありますが、これは柿のしぶみの成分にアルコールの分解を促進する作用があるためです。
柿のへたには実以上に豊富なビタミンCが含まれています。ルチン、ケルセチン、タンニンも含まれ、柿の葉茶には、利尿作用や高血圧を改善する効果があります。柿を食べすぎるとお腹を冷やします。注意しましょう。
柿の種類により見分け方は異なるため一般論ですが赤いもの、大きいものはおいしいといわれています。