スギナ


山菜
トクサ科 トクサ属

カルシウムはホウレン草の155倍、鉄分は15倍、ベータカロチンは8倍も含みケイ酸を多く含み利用作用がある。ほとんど雑草のように扱われているスギナですがなかなか奥深いものです。

名前の由来は、草の形が杉(すぎ)に似ているから、杉菜(すぎな)と名がついたという説や、節(ふし)のところで抜いても継ぐことができるから、継ぐ菜(つぐな)から転訛(てんか)して、スギナという名になったという説があります。
また、ツクシは、スギナに付いているということから、付く子から転訛して、ツクシと名がついたという説やスギナと同じく節から抜いても継ぐことができるので、継ぐ子から、ツクシの名になったという説、土を突くように地表に生えることから、突く子から、ツクシの名になったという説があります。漢字の土筆(つくし)は、地表に生えている様子が筆(ふで)に似ているからついたという。

「ツクシ誰の子、スギナの子」と童謡に歌われていますが、スギナもツクシも同じ根茎から出る多年草です。
ツクシは胞子を作り繁殖する茎(胞子茎)で、スギナは葉の役目で栄養を蓄える栄養茎です。
食用には10センチ程度のツクシを採取して、はかまを取り除いて水洗いしてから、茎だけをゆでて水にさらしてから調理します。
弱い苦味がありますが、煮物、汁の実、酢のもの、ごまあえ、つくだになどに利用できます。

スギナは、ほとんどの民間薬が中国伝来の漢方植物に対して、西洋系でヨーロッパでは古くからスギナが熱をさげたり、ガンを予防することが知られていました。日本で民間療法に用いられたのは、江戸時代でオランダやポルトガルとの交易で、スギナの薬効が日本に伝えられたとされています。
スギナの薬効成分は、サポニン(あわのようなもの)の1種エキセトニンやケイ酸、ベーターシトステロールです。

スギナは、皮膚病にも用います、スギナ風呂は、ウルシかぶれのようなかぶれやかゆみなどの和らげる効果も強く、アトピー性皮膚炎などにも効果があるとされます。

ツクシは早春に芽を出すスギナ(草丈10〜25センチ)の胞子茎です。茎は柔らかな円柱状で退化した葉(はかま)が節に付いています。
繁殖のために緑色の胞子を散らしたあとにはすぐに枯れてしまいます。
その後にツクシの脇から緑で細かく枝分かれした、スギナが芽を出して勢い良くはびこります。手がつけられない雑草として嫌われています。

 

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