山椒(さんしょう) japanese pepper(英) poivre du japon(仏)
山椒は小粒でもピリリと辛い
ミカン科のサンショウやイヌザンショウなどの成熟した果実の果皮を用います。「山椒は小粒でピリリと辛い」の山椒のことです。
日本最古の香辛料で果実だけが用いられているのではなく、3月頃から出回る山椒の新芽(木の芽)は、焼き魚や煮魚の添え物、お吸い物にも使われています。
6月末ごろになると小粒のピリリと辛い未成熟の青い果実が出回ります。
秋になると山椒の実が熟してはじけ、黒い実をのぞかせますが、この実を包んでいる外皮が最も香りが強く、薬用にもこの部分が使用されています。
中の黒い実は苦みがあり一般に食用には用いませんが、漢方では椒目(ショウモク)といい、小便を出す薬として使われています。
うなぎの蒲焼きにかける粉山椒も、この成熟果実の外皮だけを粉末にした物です。
お腹を温める作用があり、冷えによる腹痛・下痢・消化不良などに用いられます。
また、ピリリと辛い山椒の成分は、胃腸の動きをよくするだけでなく、痛みを取る作用や駆虫薬としても使われています。
山椒(さんしょう)の成分のサンショオールやサンショウアミドは大脳を刺激して、内臓器官の働きを活発にする作用があるとされていて、胃腸の働きの弱くなった消化不良や消化不良が原因の胸苦しさ、みぞおちのつかえ、腹の冷え、腹部のガスの停滞、それに伴う腹痛に効果があります。
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