たまねぎ onion(英) oignon(仏) Zwiebel(独) cipolla(伊)
玉ねぎの起源は、イランを中心とする西アジアといわれていますが、もっと広い範囲、地中海東岸、イラン、アフガニスタン、北西インドからタジク、ウズベツク(中央アジア・シルクロードの周辺地域)にかけての地域という説もあります。
古代エジプトではピラミッド建設の際、労働者への報酬として支払われていた。
現在も、これらの地域、中央アジア、インド、エジプト、シリア、トルコなどには、古くから栽培されてきた野生種に近い原始的品種が作られています。
次第に西へと広がり、古代エジプトで栽培され、ギリシャでは紀元前10世紀に、ローマでは紀元前5世紀に栽培されていました。
日本へ入ってきたのは、江戸時代。
南蛮船によって長崎に伝えられましたが、定着したのは明治以降のことで、開拓使が明治4年に管園(函館、札幌、根室)設置とともに、アメリカから各種作物、インゲン豆やかぼちゃ、ばれいしょなどと一緒に、玉ねぎの「イエロー・グローブ・ダンバース」を導入し、試作したのが始まりです。
これが土着し、北海道の春蒔きの玉ねぎ・札幌黄となりました。
皮が乾いてつやがあるのがいい。